あけましておめでとうございます。
今年も今までと同様な調子で、書き連ねようと思います。
本年もよろしくお願いいたします。
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発行は1995年だが、書かれたのは1968年頃という美術エッセイ。
面白かったです。美術エッセイとしては出色の面白さ。
この人は素人として書いている。お勉強した知識で書いている部分はすごく少ない。
いや、こういう内容なら、本来はどうしたってお勉強部分で書きたくなると思いますよ。
この文章の初出が何か知らないけれど、あまり絵のことを知らない読者には
説明もしなければならんとも思うだろうし。
下手なこと言ったらハズカシイな、という意識も働くだろうし。
でもこの人はその辺りに拘泥しない。いいねえ、この姿勢。
素人の美術エッセイが半分も似非解説で占められてしまうと、
何だかなあ、と言いたくなるんだよね。解説が読みたい時は学者の本を読みますから、と。
好き勝手書く勇気。好き勝手書いててもなかなかに興味深い一節があったりすること。
やはりこれは才ある文章というべきでしょう。
文章自体はちょっと癖がある。(巧まずして、ではなく)巧んでユーモラス、という感じかな。
タイトルから受ける感じよりははるかにユーモラス。
古いことと、タイトルからすれば、なかなか一見さんで手に取る人はいなさそうだが、
(多分本屋でもあんまり置いていないだろう……図書館では閉架だろう……)
ちょっとみんなに読んで欲しい本だな。
久々に「コッチ側」の作家かな、と思えた人だった。出会いが嬉しい。
もう10年前に亡くなっているが。死後の出会いだって出会いだ。それが文字の幸せだ。
今後著作を何冊か読んでいくつもりでいる。
小説はどうかな。少し政治がかった作家らしいので、少々不安もあるけれども……
ところで、今タイトル名で検索したところ。
うおおおおっ!やめろーっ。……篠田真由美が同一タイトルで何だか書いてる!
たしかにこの言葉自体は、プラーテンと言う人の詩句から取られているので、
堀田善衛オリジナルではないわけだけど。
間違えないで下さい。アレとこれとは何の関係もありません。

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